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1998年7月号
最近、増加傾向の多胎妊娠。
身体的にも精神的にも
大変でハイリスクだが…


不妊症の治療に排卵誘発剤が使われるようになって、双子の出産率が上がってきているとのこと。ひらしま産婦人科での症例を見ながら、双子の出産についてお話をうかがった。

*双子の妊娠は母子、ともにハイリスクである。

 もともと日本人は世界的に見ても、双子の出産率は低く、日本人は150人に1人の割合といわれていました。最も多いのがアフリカの黒人で20人〜40人に1人、白人は80人に1人というデータがあります。

 しかし、最近の日本では排卵誘発などで多胎妊娠は増加傾向にあるのです。当院でも分娩総数4537例中、38例、全体の0・84%が多胎妊娠でした。そのうち1例の品胎(三つ子)がありました。

 多胎妊娠の場合、合併症が多く見られ妊娠中毒症、流早産、IUGR(胎児の発育が非常におくれること・胎児仮死、胎児死亡になることもある)貧血、羊水過多、双胎間輸血症候群(一卵性双胎にみられ胎盤の血管吻合により、双胎間で血液の移動が起こり両児間に、体重差、循環血液量の差が生じ、両児ともに危険な状態になる)などがあり、ハイリスク妊娠です。分娩時においても、微弱陣痛、縣鉤[胎児が互いにからみ合って分娩の進行が停止する。特に第T児骨盤位、第U児頭位の場合に起こりやすく、浜田病院時代に、この1症例を経験した。当院では、この組み合わせで3例の経膣分娩があり、陣痛時、第U児の頭部下降するのを防止すれば、縣鉤を予防できると考え、その2例に試みた。見事に成功し、浜田病院での貴重な経験が、こんなところに役立つとは、思いもよらなかった。ひらしま産婦人科10周年記念誌より]第T児娩出後臍帯脱出、胎位変換、胎盤早期剥離、などの不測の事態が起こりやすく、帝王切開が増加する傾向にあるが、当院では38例中27例(71%)が経膣分娩でした。

*初期診断の大切さを実感した症例―生命の誕生は命がけです。

 妊娠をしたかも…その疑いがあったら早めに産婦人科を訪ねることはとても大事なことです。多胎妊娠では、なおのことで、初期の診断は、超音波で、双子の診断をつけることです。中期、後期になると大きくなり過ぎて、双子の診断さえ見落とすことにも、なりかねません。特に初期の卵性、膜性診断が大切で、その後の胎児の予後、妊娠、分娩管理上きわめて重要です。胎児の入っている袋を胎のうといいますが、その隔壁が離れていて、厚い場合は殆ど二卵性で予後が良く、隔壁が薄いときは、一卵性で双胎間輸血性症候群が起こったり、双胎一児死亡例では生存時にD.I.C.(血管内で血液が固まってしまい、そのために凝固因子がなくなり、出血がとまらなくなる。)母体にD.I.C.が発生し、母子ともに非常に危険な状態になります。妊娠初期の一児死亡では生存児に悪影響は及ぼしません。

 しかし、ある程度、胎児が大きくなって1人が母体の中で死亡してしまった場合、その出産は難産になることが多いのです。

 当院でも、このようなことがありました。

 母親は30歳、2経産(2人子供がいる)妊娠40週3日で子宮口が7pほど開いたら大出血。内診や超音波断層で診てもその出血の原因がわからず、直ちに輸血を開始し帝王切開をしました。無事に3618gの男の子を出産し、胎盤を取り出すと子宮下部に、妊娠12週大のミイラ化した胎児が発見されたのです。この死亡した胎児が、長い間存在し、母体にD.I.C.を起こし、大量出血の原因はここからでした。なんとか止血をしようとしましたが、困難を極め、子宮を摘出することになりました。出血は総血液量の5000t、3800tを輸血しました。

 この妊婦さんは妊娠22週3日に当院に初めて訪れたため、双子の確認はできませんでした。妊娠初期に来院し、早めに双子だと診断することの重要さを身に染みて感じた症例でした。

*妊娠・出産が大変な双子。その分、喜びは2倍のはず

 双子は、妊娠、出産ともハイリスクです。育児も大変です。中には、双子だとわかると気を落とす妊婦さんもいます。お腹も大きくなり、寝返りが打てずに不眠症になったり、胃や胸が圧迫され食欲不振、便秘にもなります。それに、不妊症治療等の結果でできた子供ということで、夫や家族からのプレッシャー、育児に対してや経済的な不安など、妊婦さんは身体的にも精神的に大変な思いをするのです。だから私は「せっかく妊娠したのに気を落とすことはないですよ。ご主人と一緒に育てればいいじゃないですか。それに双子は、一度の陣痛で2人生めるし、ましてや帝王切開なら2回も切らなくてすむから」と話し、妊娠について前向きに考えてもらえるようにアドバイスしています。最初は何事も2倍で大変な双子でも、将来、きっとステキなことも2倍起こり得るはずです。


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