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平嶋院長からのメッセージ

元旦の太陽が房総の海に沈み行く瞬間、燃えるような夕焼け空を創り出し、はるか水平線の彼方に富士の雄姿も遠望できました。それはまさに”天からの贈り物”。ここ房総館山「北条海岸」は、私の生まれ故郷、原点です。毎年、元旦、この海岸に立って、誓いを立て、癒され、蘇ってきます。2008年元旦も、この大好きな海に向って、皆様のお役に立てますように祈念してまいりました。

平嶋院長からのメッセージ

2008年に産声を上げる赤ちゃんに幸多かれと祈ります。

平成19年から平成20年にかけての日々つれづれそして、私のお産への”思い”

「理想の産院を創りたい!」との熱き思いを込めて、1987年(昭和61年)7月1日上尾市原市の街の片隅で産声を上げた当院も、はや開院21年を迎えるまでになりました。
その間11,800人もの赤ちゃんが、私の手の中で元気な産声を上げ、巣立っていきました。

平成19年大晦日夜。
大難産の末生まれた赤ちゃんが、この年500人目の出産となりました。
この日朝から12時間も付き添ってお母さんを励まし続けたお嬢さんは、14年前当院で生まれたお子さんでした。

翌平成20年元旦は午前中の帝王切開から年が明けました。
午後1時に入院の若いママは、たった1時間後には大安産で出産。
その若いママは、20年前当院でうまれた子でした。
20年の時を経て、当院で生まれた赤ちゃんが成人し、自分の生まれた場所で、その子どもを産む「ひらしまっ子2世」という、感動を経験することも最近は多くなり、まさに、これこそ産科医冥利に尽きるというものです。

誕生室の東の大きな窓の向こうから、朝日が昇り、今日も出産に立ち向かう妊婦さんのおなかの中の赤ちゃんの”命の鼓動”がトントンと大きく響き渡っています。
手を握り、励ます夫がかたわらに寄り添い、私は一人一人の妊婦さんと赤ちゃんにとって最も”いいお産”に導くための方法を一生懸命考え、細心最大の注意と、40年間産婦人科ひとすじで培ってきた産科技術を駆使して、お産に立ち向かいます。
赤ちゃんの元気な産声を耳元で聞きながら、手の中に、”命”を受け止めるときすべての疲れは力に変わり、産婦人科医としの大きな歓びに満たされます。

今年も、毎日毎日を真剣に、扉を叩いて生まれてくる”命”を”かけがえの無い大切な宝物”として、お母さんに手渡すためにお役に立ちたいと願います。 

付記:
当院は21年間の、総分娩数11,800人のうち289例(2.45%)の骨盤位を経膣分娩(骨盤位妊娠の8割)いたしました。成功率は9割を越えます。

因みに、平成19年の結果は次の通りです。
平成18年度の骨盤位分娩成績、VBACの成績についてはこちらです。

平成19年度の骨盤位分娩成績について

15例(初産9例) trialし、15例全て成功した。そのうち1例は吸引分娩の症例。
2例はVBAC症例で、開院 以来4例のVBAC骨盤位に成功した。
4例全ての前回帝切理由は骨盤位であったことは、偶然とは考えられない。
9例(60%)にオバタメトロ使用した。
その内訳は臀位8例のうち4例、複臀位4例のうち3例、不全足位3例のうち2例で前期破水が2例あり、うち1例にメトロ使用。
注入量は150~500ccであった。
骨盤位の経膣分娩を成功に導くにはオバタメトロ使用がきわめて有効であると考えられます。
2007年5月の症例報告 及び 2003年6月CLINIC NEWS 10年間の骨盤位分娩117例の臨床的検討 10周年記念誌参照)  
全例母児ともに元気に退院した。
当院看護師の症例は複臀位であった。(2007年4月クリニックニュース参照

平成19年度のVBAC(帝切既往妊婦の経膣分娩)の成績

9例trialし8例の経膣分娩に成功(89%)うち2例は骨盤位の症例であった。
陣痛促進剤は1例も使用しなかった。
当院におけるVBACの分娩管理 参照)

不成功1例の今回の理由は胎児ジストレスで深夜の緊急帝王切開となった。

平成19年度の当院の帝王切開率は4.8%でした

総分娩数500例のうち、帝王切開は24例(4.8%)。
24例のうちには、26週前期破水の症例と、24週双胎1児胎内死亡のものを含む。
いずれも県内および東京の総合周産期医療センターをはじめとする、15箇所以上の高度医療施設から、搬送受け入れを断られ、止む無く、県立小児医療センターの応援を得て、緊急帝王切開となったもので、昨年世間を騒がせた、「妊婦たらい回し」ごとき経験は、われわれ一次産科施設と位置づけられるところでも、日常的に経験することとなり、「産科崩壊」を目の当たりにした年でした。

さらに、未受診妊産婦も急激に増え、昨年11月には、明け方6時に電話1本で陣痛入院した妊婦さんは母子手帳も持たない、他院に1度受診しただけの未婚の母で、大難産で、分娩停止状態となり、夜中の2時30分緊急帝王切開での出産となった症例でした。
もしこの妊婦さんを断ったら、きっとたらいまわし事件として、大きく報じられ非難されたことでしょう。

こんな時代に産科開業医を続けることには、かなりの「勇気」と「覚悟」がいります。

しかし、産科医を辞めないという選択をした限りは、私の”お産への思い”を固く守り、その思いを理解してほしいと願い、以下にそれを記します。

私の「お産」への思い

私は ”経膣分娩”に勝るものはない、だからこそ、初産の帝王切開の適応を厳正にし、安易に帝切を行うべきではないというスタンスを持って お産に臨んでいます。
帝王切開万能のような現在の風潮の中で、いかに帝王切開を減らすかに腐心するなど正気の沙汰ではないかもしれません。
しかし、安易な帝王切開が母体および新生児に与えるリスクと危険は経膣分娩の比ではないのです。

母体に対する、麻酔事故・肺塞栓症・出血・次回妊娠の前置胎盤及び癒着胎盤をおこすリスク、さらに新生児においては、陣痛を経て行われるスムースな肺呼吸への移行が、急激な環境変化で呼吸障害を起こすというリスクがあります。
このような母子への危険を出来るだけ回避したいとの思いがあります。
初産の ”骨盤位”即帝王切開という選択ではなく、適応と要約を守れば十分に”経膣分娩”可能です。

「経膣分娩」つまり自然分娩は陣痛の痛みを伴ないます。
「出産」は女性にとって最後に残された「自然の営み」です。
この貴重な機会を、好機と捉え、 陣痛の痛みに耐え、生みの苦しみに耐え、大いなる出産の ”歓び”に変えてください。
産むのはあなた自身ですが赤ちゃんも必死で痛みに堪えて頑張っています。
まさにお母さんと赤ちゃんとの共同作業です。
それは双方にとって”命がけ”の大事業です。
頑張った結果、 お母さんの胸に「赤ちゃん」という金メダルを必ず抱くことができます。

ある人からこんな言葉を教えてもらいました。
「人間には喜びの感覚だけを運ぶ神経細胞はないー自然はそんなに気前よくはない。喜びを経験するためには、痛みや触感、熱さや冷たさという感覚を伝える神経細胞を『借用する』のである。」
苦しみに出会ったときこそ、喜ぶ能力が養われる最高のチャンスです。

現代は、苦しみを経験しないように生きることが、いいことであるかのような風潮があります。ある精神科医はこれを「無痛文化」といいました。

私は、こんな時代だからこそ敢えて、「苦しみ」に耐えて、その先の「歓び」をつかむ「有痛文化」とでも呼ぶのでしょうか、そういう体験をしてほしいと願います。
日本女性の持つ「忍耐」という美徳が、「お産」の時こそ試されます。
この時こそ神さまから与えられた千歳一隅のチャンスととらえて、頑張ってほしい。
そうやって生まれてきた子にはお母さんのDNAもしっかりと引き継がれて「日本のお産文化」も守られていくと信じます。

私たち「チームひらしま」は、あなたの強き味方となって「いいお産」に導くべく、日々研鑽努力を重ねてその時に備えております。

「福ねずみ」の年、多くの女性がたくさんの子宝に恵まれ、そして私たちは、いいお産の手助けがができますようにと、今年も房総の海に沈む太陽に向かって祈念してまいりました。

母校千葉県立安房高等学校創立108年目にして初めての甲子園出場の快挙の報を聞きながら
平成20年1月26日 院長 平嶋昇 記

平嶋昇院長 略歴

平嶋昇院長

平嶋 昇 / ひらしまのぼる
昭和15年千葉県館山市生まれ。
群馬大学医学部卒業、慶応大学産婦人科学教室、
E.C.F.M.G.にてデトロイトメモリアル病院留学。
東京浜田病院医長を経て、
昭和61年埼玉県上尾市にWomen's Clinic ひらしま産婦人科開院。

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