ひらしま産婦人科 PHOTO MONTHRY DIARY 第28号
2007年>> フォトニュース
2008年>> 新春号 / 3月・甲子園観戦 / 5月・ゴールデンウィーク / 7月・開院22周年
7月・東奔西走記 / 8月特大号・アラスカ旅行記-1 / 2
9月・日本の秋を楽しむ / 11月・晩秋の巻 / フォトエッセー特別編「シルバーの手習い」 /年末号
2009年>> 新春特別号 / 3月・シンポジウム編 / 4月・花まつり編 / 5月・「虹」編
6月・「紅」編 / 7月・「ゆりかご」編/ 8月・「華火」編
9月・「スイス巡礼の旅」編-1/2/3/11月・「読書の秋」編
2010年>> 1月・「年頭所感」編 / 2月・冬から春へ/ 3月・国会へ陳情に行く編
4月・お花見に行く編 / 6月・父の日&逆子編/ 7・8月・「海の絵」編
9・10月「魅惑のスペイン 弾丸ツアーの巻」-1/ 2 / 3
2011年>> 1月・年賀状 / 2月・映画鑑賞の巻 / 3月・ドキュメント 東日本大震災 IN ハライチ
4月・上野動物園にパンダに会いに行くの巻
5・6月号 〜初孫 平嶋 湊(みなと)誕生!〜
"ミーナ君 アルバム 第1楽章
7・8月「海の幸&逆子と柔道」編 / 8月付録・ミーナ君アルバム第2楽章「お食い初め儀式」
10月「実りの秋」編 / 「ミーナ君 アルバム」 第3楽章 6か月児はこんなことができるのだ
2011年>> 1月・年賀状 / ミーナのお正月 / 付録2 平成23年1月〜12月骨盤位分娩成績
2月・キネマ旬報賞映画鑑賞会&表彰式 / 3月「卒業45年記念同窓会 IN 東京」の巻 / 4月「今年の桜」の巻
4月「さだまさし還暦コンサート in さいたまスーパーアリーナ 4月10日」 5月「ミーナの初節句 & ボク 満1歳になりました!!」 / 5月「嵐の5月」 / 6月「祈り」
9月「2 DAYS IN 小笠原」 / 10月付録「ミーナ歩く・走る」
PHOTO MONTHRY DIARY 7月・8月合併号 〜「海の絵」編 〜
酷暑お見舞い申し上げます。
真夏の熱い太陽の照りつける中、健診に訪れる妊婦さん達は、本当にご苦労さまです。
どうぞお腹の海の中で、お母さんに守られて過ごす赤ちゃんのため、無理をせず、
来るべき 出産の日に備えて ゆったりと十分休息をとって夏をお過ごしください。
今号は、海を眺めて、雄大な気持ちになってもらうため
"ひらしま産婦人科 海の絵 展覧会"を企画いたしました。
当院は、院内のあちこちに"海の絵"が飾られています。
そのいずれの作家とも親交があり、当院のために作品を描いてくれました。
柳沼千恵子作品
「南房総白浜の灯台」
房総の海を描く 女流画家の作品。玄関で、訪れる妊婦さんを迎え入れる明るい油絵です。
定方希一作品
「荒ぶる海」
義父の弟。日本橋 三越美術部に勤め、三越画廊で有名画家の個展を手掛け、
自らも鈴木信太郎に師事。油絵を学び丸善等で個展開催。平成15年没
尾内健治作品
「太陽」
「富浦の太陽」
「館山の桟橋」
「旭(沖縄)」
画家 尾内 健治について
東京池袋で生まれて、その場所で1998年67歳で果てる。
池袋のモンパルナスの画家として、また自ら東長崎のゴッホと称し、
生涯絵筆を離さなかった。
友人の建築家 大久保朋子さんの絵の先生で、
東長崎のアトリエを訪れたのは、医院増築完成の時。
たくさんの油絵の中から、「海」の絵を先生自ら選び出し、池袋の画材屋で額縁を選び、
作品と一緒にわが家においでくださいました。
その後、館山・富浦に写生旅行に行っていただき、
たくさんのスケッチと油絵を描いて下さいました。
当院のあちこちに飾られてた故郷の海の絵に癒されます。
荒木千恵子作品
「(網走)赤灯台の夕日」 (刺繍画)
「館山にて」
「富浦」(水彩画)
日本で唯一の群馬 桐生出身の刺繍画家として「糸で画く絵画の世界」を創りあげました。
御茶ノ水浜田病院時代の友人のお姉様で、富浦にスケッチ旅行にいって、
大きな水彩画を描いてくれました。
画僧 岩崎巴人 作品
「うつし出ている海」
「うつし出ている海」
この海は鏡だ。
全宇宙を呑み込んでいる。
太陽も銀河の果てまで、
この鏡の中でやすらぐ。
これは光と流転の交差だ。
そこに還元され発生する
不正の相をくりひろげる。
またたき帰寂する。
巴人 詩
画
岩崎巴人画伯は今年5月9日 93歳で天国に旅立ちました。
私に届いた最後の手紙には、遺作となった、「うつし出ている海」について、
(宇宙をうつし出している鏡ケ浦を着想いたし
御尊家の土地の半島(富浦大房岬)を描いたものであります。
「詩」が大宇宙の心を詩として画の中心をなす考えであります。
春のはじめの若布とりの舟が海に浮び何やら話し声がする絵であります。
私としては、近来の珍しい絵だと思って居ります。)
と書かれてありました。
22年3月6日 第35回全日本水墨画秀作展賛助作品として出品された後、
私のもとへと届けられました。
5月のゴールデンウイークに、館山見物のお宅をお訪ねするもお留守で、
その日館山博物館で開催中の「巴人展」で、ご入院中と知らされました。
やっと見つけた病院で、先生は夢の中をさ迷っているお姿でした。
4日後訃報が届きました。
先生を助手席にお乗せし、青木繁 「海の幸」記念碑のある布良海岸目指し
平砂浦ビーチを猛スピードで走ろうと画策し、最後の青春を楽しもうと、
真っ赤な中古のオープンカーを直前に買い求めたのです。
一度もお乗せできなかった残念さと、まだまだたくさんの作品を
描いていただきたかった無念さで、気持は沈みました。
これからは、先生の足跡を探して、房州を巡りたいものです。
(先生は房州の地を愛し、40年間住み、この地のあちこちを
キャンパスとして壁画、洞窟画を残されました。)
先生は、今頃天国で、愛犬 「無二」や「友」と一緒に"星"となって
地球を見下ろしていることでしょう。
加山雄三作品
「漂う小舟」
「若大将 加山雄三」も、今年芸能生活50周年を迎えて、旺盛に音楽活動を行ってます。
一方 59歳から始めたという趣味の油絵も数多く、 そのうちの最新作が先日当院に届きました。
海の男 加山雄三の長年のファンで、「海 その愛」は永遠の名曲、わが愛唱歌です。
「海に抱かれて 男ならば
たとえ破れても、燃える夢を持とう
海に抱かれて 男ならば
たとえ独りでも 星をよみながら
海の上を 行こう
海よ俺の母よ 大きなその愛よ
男のむなしさ ふところに抱き寄せて
忘れさせるのさ
やすらぎをくれるのだ」
私より 年上の 加山雄三さんから"若さ"と"元気"を再びもらって
「館山出身 房州の海男」 平嶋 昇も 頑張るぞ〜!!
作品にサインする格好いい若大将 |
作品「漂う小舟」を持つ
「茅ヶ崎出身 湘南ボーイ」
加山雄三さんとの記念撮影
大宮そごう「加山雄三絵画展」にて 2010・7・24
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記:2010・8・15 巴人先生 新盆に 記す
館山見物の居宅に新盆の日、お線香を上げに伺いました。
奥様から、貴重な画歴の書かれた巻物、インド・ハワイ マウイ島 日本寺で、
天井画を描かれている写真。京都永観堂で仏門に入られた時のご様子。
アルバムの中で先生に再会し、開け放たれた窓から入る、心地よい夏の風に乗って
先生がご一緒にこの場所にいるという不思議な感覚を持ちました。
戒名「善空巴人」 合掌
作品「富士山」直筆 色紙 (この日 奥様からプレゼントされました)
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