ひらしま産婦人科 PHOTO MONTHRY DIARY 第36号
2007年>> フォトニュース
2008年>> 新春号 / 3月・甲子園観戦 / 5月・ゴールデンウィーク / 7月・開院22周年
7月・東奔西走記 / 8月特大号・アラスカ旅行記-1 / 2
9月・日本の秋を楽しむ / 11月・晩秋の巻 / フォトエッセー特別編「シルバーの手習い」 /年末号
2009年>> 新春特別号 / 3月・シンポジウム編 / 4月・花まつり編 / 5月・「虹」編
6月・「紅」編 / 7月・「ゆりかご」編/ 8月・「華火」編
9月・「スイス巡礼の旅」編-1/2/3/11月・「読書の秋」編
2010年>> 1月・「年頭所感」編 / 2月・冬から春へ/ 3月・国会へ陳情に行く編
4月・お花見に行く編 / 6月・父の日&逆子編/ 7・8月・「海の絵」編
9・10月「魅惑のスペイン 弾丸ツアーの巻」-1/ 2 / 3
2011年>> 1月・年賀状 / 2月・映画鑑賞の巻 / 3月・ドキュメント 東日本大震災 IN ハライチ
4月・上野動物園にパンダに会いに行くの巻
5・6月号 〜初孫 平嶋 湊(みなと)誕生!〜
"ミーナ君 アルバム 第1楽章
7・8月「海の幸&逆子と柔道」編 / 8月付録・ミーナ君アルバム第2楽章「お食い初め儀式」
10月「実りの秋」編 / 「ミーナ君 アルバム」 第3楽章 6か月児はこんなことができるのだ
2011年>> 1月・年賀状 / ミーナのお正月 / 付録2 平成23年1月〜12月骨盤位分娩成績
2月・キネマ旬報賞映画鑑賞会&表彰式 / 3月「卒業45年記念同窓会 IN 東京」の巻 / 4月「今年の桜」の巻
4月「さだまさし還暦コンサート in さいたまスーパーアリーナ 4月10日」 5月「ミーナの初節句 & ボク 満1歳になりました!!」 / 5月「嵐の5月」 / 6月「祈り」
9月「2 DAYS IN 小笠原」 / 10月付録「ミーナ歩く・走る」
フォト・マンスリー 5・6月号
〜初孫 平嶋 湊(みなと)誕生!〜
"ミーナ君 アルバム 第1楽章"
2011・5・20 AM 11:38 誕生
体重 3,284g・身長51.5cm 出産直後
元気な男の子が東大病院で生まれました。
満開のバラの花の中に聳える東大病院
浜田病院職員宿舎にすんでいた昔、東大構内は、
週末子供達を連れて遊びに行った我が家の庭のようなところでした。
野球をしたり、三四郎池でタナゴ釣りをしたり、洋一が三輪車で走り回ったり。
その頃初詣は神田明神へ、梅の便りが届くと湯島天神まで足をのばし、
急な階段を乳母車を抱えて降りて、不忍池に渡り鳥を探しに行きました。
アメ横で買い物をして帰るのが週末の行事でした。
そんな思い出の場所で、「初孫」が生まれるなんて不思議な縁です。
初孫との初対面
東大病院からの帰り道 無縁坂(明治の文豪森鴎外が好んで散歩をした急坂)の途中に、
こんな張り紙を発見。
「今 いのちがあなたを生きている」
今こそ全てのいのちが
無数の繋がりの中に
存することを共に感じ
できる事をして
いたわりあおう
3・11の大震災後に書かれたのかもしれない。
孫を抱いたうれしさとともに、このことばにしばし足をとめ声に出して読んでみた。
2週間後、初孫は長男夫婦によって「湊」と命名された。
30数年前、長男は私がまだ若手医師として、お茶の水浜田病院で修業中に、
我が手で採り上げ、「洋一」と名付けて、私が千代田区役所に出生届を提出した。
30数年たって、「千代田区神田駿河台1丁目」を本籍とする初孫「湊」の出生届が、長男の手で提出された。
威勢のいい 祭り好きの 「神田っ子」になりそうだ。
2011・6・25(長男の誕生日) 平嶋家の氏神様「神田明神」で、
おじいちゃんおばあちゃん4人とパパ・ママに囲まれて、
みんなの「湊」は神主さんのお祓いを神妙な顔で受けました
久しぶりに訪ねた「神田明神」
神田明神には 海の守り神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」
が祭られています。
ご尊像 東京藝術大学学長 宮田亮平 教授制作
記念撮影で、浜松のおじいちゃんおばあちゃんが持ってきて
くれた 兜の模様の着物を着せてもらいました。
眠っているところを無理やり起こされて迷惑顔の「ミーナ」
*「初孫」の名前「湊」について考えること*
2011・3・11 東日本を襲ったマグニチュード9の「大地震」、を胎内で経験して、
産まれてきてくれた孫は平嶋家の子供達に倣って 「海」に因んだ名前を授けられました。
「湊」(外海の波を防ぎ船を安全に泊めるところ)
あの日 海が突然牙をむき出し、大津波は、全てを呑み込み、破壊して去っていきました。
あれほど美しかった海は一瞬にして、悪魔となって人々に襲いかかってきました。
瓦礫の山を前に「海なんて...」と言って茫然と海を見つめていた被災者の方の姿が忘れられない。
私をいつも勇気づけ、甦らせてくれた「海」は、怖ろしい怪物になってしまったのだろうか。
日本のような島国は海から逃れることは不可能だ。
そんな時次の言葉をコラムで見つけた。
「日本は、海岸線の長さでは世界の大国である浜辺の国。
恵みの海と怖い海、美しい海と荒れる海という二元性を
持つ海によってつくられてきた国です。その二元性を
受け止めながら、人々は自然と共生してきた」
大震災から4カ月が過ぎ、復旧からはまだまだ遠い。
大地震、大津波からの復興と、フクシマ原発の後処理。
これからの日本の目指す、再生への遠い道のり。
「湊」が成人する20年後。日本は『復興』を遂げているだろうか?
未来に繋がる尊く、かわいい「いのち」を前にして、「復興」への歩みを遅らせてならないと思う。
今回の大自然災害と、フクシマ原発の後片付けをし、「自然との共生可能」なエネルギーによる生活が
日本が生き延びる道ではないだろうか。
神田明神の「少彦名命」(すくなひこなのみこと)の海の神に守られて、これから始まる「湊」の人生が
豊かで、希望に満ち溢れたものになりますようにと祈る。
左:「少彦名命」と「湊」
右:大きくなったら 神田祭りの「百貫神輿」を担ぐぞ〜
お宮参りの後は、上野池之端「鴎外荘」で、
「湊」の健やかな成長を祈ってみんなでカンパーイしました。
上野不忍池ともうすぐ完成するスカイツリー
原市の我が家の庭のアカシアの木に芽吹いた"ひこばえ"
(「ひこばえ」とは、切り株から出た 若い芽)
記:2011・7・18( 海の日 )
女子ワールドカップ(W杯)で、"なでしこジャパンが世界一"のニュースに日本中が沸きたった日
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